香港の求人状況
香港特別行政区、通称香港は、中華人民共和国の南部にある特別行政区です。ロンドン及びニューヨークに次いで、世界第3位の国際金融センターに格付けされ、世界都市としてその重要性を増しています。規制が少なく自由経済を特徴とすることから、中国本土へのパイプ役として、またアジア事業の拠点として多くの日系企業が進出しています。
また香港は世界でも人口密度の高い地域の一つであり、人材も豊富なため海外からの人材には専門的な役割を期待されることが多くなっています。
業種としては金融、電子部品、商社、IT、物流、飲食店業界を中心に、マネージャークラス、カスタマーサービス、営業、営業サポート、事務、総務、通訳 で多くの日本人が活躍しています。
日本人には日系顧客との窓口としての役割を求められることが多く、日本のビジネス習慣に精通しており、日本的な対応に慣れていることは必須です。また一般的な業務は香港にも人材が豊富なので、海外からの人材には専門的なスキル、知識、経験が求められ、管理職としての役割を期待されることも多いです。
必要となる語学力・経験
語学力
基本的に英語ができることが求められます。業務上、話す必要性はなくとも、文書はほとんど英文となるため読解力は必要とされます。また、中国返還以降は香港でも北京語のニーズが高まり、特に製造業の営業職などは中国への出張も多いため、北京語力を問われることもあります。また、語学力を補うコミュニケーション力も重視されます。
経験
製造、貿易、物流、IT関連については、特に営業経験者に対する需要が高いです。ポジションによっては出張も多く、新規開拓や提案営業の経験が有利になります。金融、コンサルティング、IT関連では、専門知識をお持ちの方や、カスタマーサービス経験者や、資格が求められることが多いです。
香港で必要とされている人材は、「スペシャリティがあり即戦力になる人」です。大半の香港人が広東語に加え、+北京語+英語が話すことができ、場合によっては日本語もできる方も多いので、日本人にしか出来ない専門的な仕事ができないと厳しくなっております。そのため、実務経験3年以上ある人材が求められており、新卒からいきなり香港で就職するのは非常に難しくなっております。
人物像
日系顧客への窓口として適切かつ柔軟な対応ができる方や、現地スタッフとのコミュニケーションに問題のない方、積極性と協調性に富み新しい物事を吸収していこうという意欲の高い方が求められています。
待遇
経験や知識・能力、雇用主により異なりますが、一般的な待遇は下記のとおりです。
職種別給与例
営業:HKD20,000 ~ 30,000(歩合給が加わる場合もあり)
事務系(秘書/アシスタントなど):HKD18,000 ~ 22,000
カスタマーサービス:HKD18,000 ~ 25,000
マネージャークラス:HKD30,000 ~
金融、コンサルティング、IT専門職:HKD40,000 ~ 300,000
ダブルペイ
香港の古くからの慣習で年間13ヶ月分の給与が保証される制度です。支給時期は年末から旧正月前までです。ダブルペイ支給がある場合は、雇用契約書に、算定期間と支給日、そして支給額を明記されています。
また、日本で一般的な『ボーナス』は、香港では会社の業績により支給されるものであり、会社の利益によって変動するものととらえられています。
但し、最近ではグローバル化の波を受け、金融、コンサルティング、IT関連企業ではダブルペイ廃止の動きが広がっております。
ボーナス
会社または個人の業績により支給。上記ダブルペイ以外にも支給されている企業が大半となっている。
医療保険
公的な医療保険制度はないが、企業福利厚生の一環として任意で契約している医療保険へ加入することが多いです。 加入している保険により、限度額等の内容は異なる。日系企業の場合、海外旅行傷害保険に加入するケースもあります。
MPF (Mandatory Provident Fund Scheme/強制積立年金制度)
MPF(強制積立年金)とは、日本の年金制度に相当するもので、老後生活費確保を目的に2000年より導入された制度です。雇用者と被雇用者がそれぞれ給与の5%を毎月積み立てます。
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